大学図書館で本と友達 星稜大 児童向け読み聞かせ会

http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2013031802100004.html
2013年3月18日 中日新聞
 文部科学省が各大学に図書館の充実を求める中、金沢星稜大(金沢市)は今月から、地域の児童を対象に定期的な読み聞かせを始める。教員を志す学生たちが「先生役」を担う。昨秋に移転新築した図書館の利用状況が好調で、さらに交流の輪を広げる考え。文科省担当者は「私立大ならではの思い切った試み。地域の子ども、読み手の学生の双方に貴重な体験になる」と評価する。(前口憲幸)

 文科省は「求められる大学図書館像」として学内外へのアピールの重要性を指摘。昨夏には中央教育審議会が「大学教育の質的な転換」を挙げ、その中で大学図書館の積極的な活用を打ち出した。

 これらを踏まえ、文科省は「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(第三次)」を五月にも策定する。大学図書館の充実に触れる内容も盛り込み、パブリックコメント(意見公募)中。

 星稜大の読み聞かせは、計画策定を控え、国の動きを先取りする形でスタートする。「子どもが本と友達になるように」との願いを込め、「本とも塾」と題してシリーズ化。まずは紙芝居で世界の偉人を学ぶ。今月二十二日の「リンカーン編」を皮切りにヘレンケラー、エジソンと、七月まで月替わりで展開。小学校や幼稚園の教諭を志す「こども学科」の学生たちが、名場面や名言を取り上げ、クイズを出題するなど工夫する。これを機に、土曜の閉館時間を従来の正午から午後五時に延長し、利用を促す。

 星稜大が図書館の充実に乗り出す背景には、新しい図書館「メディアライブラリー」をPRする狙いもある。昨年九月末の開館以降、月間の利用者が一万人を突破。わずか五カ月余りだが、年間の累計は三年前の約一・五倍の八万人を超す勢いだ。

 文科省の担当者は「注目の図書館で学生が行う読み聞かせは効果的。身近に感じる契機になる」と期待。大学図書館のモデルケースになると注目する。

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大学図書館には、通常の公立図書館には目にすることができない資料があります。そんな素敵な場所で、学生の持つ力が活かせたら、その場所の価値は倍になります!
金沢星稜大の学生さん!近くにいる小学生さんは是非とも楽しく通って欲しいものです。うらやましいよー!